フクシマのサクランボ
2023年06月26日
三重県津市で不動産会社を営む株式会社イーエンの秋田ちひろです。
先日、代表からサクランボを頂きました。
山形のお知り合いから購入されたそうです。
サクランボの思い出があります。
東日本大震災のボランティアで石巻に向かっていた時のことです。
バスは深夜、真っ暗な福島サービスエリアに入りました。
原発事故の影響で照明は最低限に絞られていました。
建物の中に入った時、目にしたのは
売店の仄暗い裸電球に照らされた大量のサクランボでした。
見たことがないくらいの大粒で、艷やかなサクランボが整然と並べられ
灯りを反射してまるで宝石のように輝いていました。
信じられないくらいの安い値札。
私は1パックだけ買い求めそっとカバンに入れました。
食べた瞬間の、
サクランボとはこんなにも美味しい果実なのかという感動。
その味と「フクシマ」という地名が、重く深く心に染み込んでいきました。