猫太郎の話
2020年06月10日
三重県津市で不動産会社を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田ちひろです。
娘の家の健気な猫の話をさせて下さい。娘から聞いた話です。
捨て猫でした。
土砂降りの雨の夜、雨音に混じって、か細い子猫の声がする。
「可哀想に…」と思い、聞こえないように布団を被る。
翌晩も雨。未だ鳴いている。声は弱くなってきている。
耐え切れなくなった娘のダンナが、雨の中を捜しに出て行ったと聞きました。
隣の建物とブロック塀の細い隙間で鳴いていた。拾い上げて連れて来た時は
訳のわからない汚れがべっとり付いてどろどろ、眼病で片目が開かなかったそうです。
コンビニで子猫用のミルクを買い、翌日病院に連れて行ったそうです。
私が初めて捨て猫「猫太郎」と会った頃には、グレーと白の斑、艶々の毛並みの
美しい仔猫になっていました。
娘夫婦に初めて赤ちゃんが生まれた時、猫太郎はどんな反応をするのか心配しましたが…
猫太郎兄ちゃんは、赤ちゃんに尻尾を掴まれても背中に玩具を並べられても、困惑しながら
静かに耐えているそうです。
赤ちゃんが寝静まった頃、「猫太郎!」と言うと、走ってきて娘の膝に乗る。
かけがえのない大切な家族になりました。