サクラ咲く
2020年03月30日
三重県津市で不動産会社を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田ちひろです。
桜の季節がやってきました。
夫が三月上旬、和歌山県の古座川を訪れ、
クマノザクラが美しかったと話してくれました。
「クマノザクラ」は紀伊半島南部に自生し、2018年100年振りに
新種記載され、日本に自生するサクラ属基本野生種10種の一つとなりました。
日本人は桜が大好きです。
私達が春に楽しむ花見の桜、「ソメイヨシノ」は、
江戸時代に作られた、エドヒガンザクラとオオシマザクラの
人工交配種で、たった一本の木から、接ぎ木を繰り返し
(つまりクローンということ)
世界中のソメイヨシノになったのは、有名な話です。
パッと咲いてパッと散る。
日本人に好まれ、盛んに植えられたのは、日露戦争や太平洋戦争の頃
兵隊さんを送り出した時代背景があると聞きました。
クローンだと病気に弱くて、樹齢は長くないのだそうですから
今のソメイヨシノはその当時のものではないのですが。
満開の花を見上げる時は、命を散らした先人に暫し思いを馳せます。
花見で賑やかな人々は、日頃のストレスをひと時だけ忘れ、楽しそうです。
風に散り始めた桜を眺め、静かに物思うのもやはり同じ人です。
東日本大震災の起こった年の春、桜が咲いたのを観て、様々な思いで
胸がいっぱいになり泣いた、と被災者が話をされていました。
桜が咲く場面は、日本人の心の原風景なのかも知れません。