大門百貨店
2018年11月16日
三重県津市で不動産業を営んでおります、
株式会社イーエンの秋田です。
大門観光さんのビルが新しい建物に生まれ変わるそうで
今、取り壊しが行われています。
観音さんの正面門を出て直進。最初の辻の一角
古いけれど、かつては名のある建物であったろう
しっかりした作りの昭和レトロなビルです。
大門アーケードがある時は気付かなかったのですが、
アーケードが撤去された時
「なんて立派なビルだろう…」と思いながら見上げました。
「大門パチンコ」の上部がそうなっていたのを
御存知なのは、若い方ではあまりいらっしゃらなかったでしょう。
モダンなそのデザインが気になって建物の
歴史を調べてみたら
なかなか素敵な話しが続々出てきました。
津市民にウンチク話が出来そうです。
まずこのビルは三重県下初のデパート「大門百貨店」だったこと。
昭和11年(1936年)5月1日のオープン初日、
津市民が7万弱に対して11万人が来場。
なんと3日間で20万人が来店したそうです。
戦災を免れ1955年に「松菱百貨店」として再スタート。
(現在の地の松菱デパートは1963年からとありました)
解体されるビルの旧玄関であろう上方に、
津市民に馴染み深い、松菱マークが見えて
「???」と思ったら、そういう訳だったのですね。
昭和の遺産が一つ消えますが、新しく生まれ変わって
再び沢山の人々が賑やかに集う場所となることを、
津市民として心から願っています。