小さなお家

2019年01月09日

三重県津市で不動産会社を営んでおります、

株式会社イーエンの秋田です。

2013年  820万戸   全体の13.5%

2033年 1955万戸   全体の27.3%

「空き家率」の数字です。

古い団地にお住まいのお客様からよく伺うのは

周辺に空き家が増えたというお話しです。

空き家の持ち主は施設に入居された、亡くなられた…

次世代の方々は仕事で都市部など別の地域に

お住まいというのが殆どのケースです。

住人のいない家は瞬く間に朽ちていきます。

昨今の気候変動で度々やってくる暴風雨に、家は急速に

劣化し、剥がれて他の建物を傷付けることもしばしばです。

荒れた空き家を見ると淋しくなります。

かつては灯がともり、笑い声が外まで聞こえたであろう

家の始末(始まりと終わり)を、そこで暮らした人は

後廻しにせず、思い出と共に大切に考えて欲しいと思うのです。

子どもの頃「小さいお家」という絵本が大好きでした。

昔々幸せな家族が暮らした小さな家は、

時が経ち、回りはビルだらけになり、ボロボロになって

忘れられてゆく。でも最後に幸せな家族の子孫が

小さいお家を見つけ、田舎に運んで修繕してまた暮らす……

というお話しです。

空き家の中には「思い出」が置き去りになっているのでは

ないのでしょうか